
ツイッター・インスタ・ユーチューブ・アメブロ…ネット上に写真や文章をアップロードするのは簡単ですよね。ではSNSや無料ブログサービスを一切使わず『自分の力だけでWEB上に何かを存在させる事ができますか?』って話です。
SNS等は『存在させる場所』を用意してくれているから簡単にアップロードできますが、逆に言えば用意されている場所にしかアップロードできません。自分の力で、自分の場所にアップロードする為には『自分の場所』が必要となります。
それが『レンタルサーバー』と呼ばれるモノで、お金を払えば誰でも『場所』を借りる事ができます。ワードプレスは『サーバー上にインストール』する必要があるので、サーバー契約して『場所』を確保しない限り、何も始める事ができません。
色々な業者がサーバーのレンタルサービスをしており、それぞれ価格・転送速度・容量・サービス内容が異なります。『どの業者のサーバーをレンタルするか?』を決めるのが、ワードプレスでサイトを運営する為の最初の仕事です。
無料でブログサイトを運営する方法はでこちらの記事で解説してますのでご検討ください。
サーバーの選び方
ブログサイトは『集客』ができないと話になりません。趣味で書きたいだけなら、それこそ無料ブログで充分です。
初心者の内は安いサーバーでも全然大丈夫ですが、将来的に大きなサイトに育て上げるつもりならば、最初から『安定性』を重視した方がいいと個人的には思います。
僕は過去に『激安クソサーバー』を掴んでストレス漬けになった経験があるので何とも言えませんが、基本的にはどのサーバーを選んでも初心者には充分なスペックが用意されてるので心配しすぎる事もないでしょう。
今回は僕が契約しているエックスサーバー を例に解説していきます。
ディスク容量

サーバー上にアップロードできる最大データ量ですが、どのサーバーにも大容量が用意されてますので『上限に達したらプランをグレードアップする』ぐらいの認識で大丈夫です。
僕はサブドメイン含め11個のサイトを運営してますが全容量の1割も使えてません。何も考えずに使ってもこの程度です。高画質の画像を多く使うショップ型サイトならもっと減りは早いと思いますが、文字が基本となるブログサイトなら容量の事はそんなに考えなくてもいいです。
1日転送量

サーバー側から訪問者へ送るデータ量の上限です。訪問者がサイトを開いた時点で、サーバーから訪問者にデータが転送された事になります。サーバーも商売ですから無限にデータを送る事はできないので制限がかかります。
1日の転送量が100GBのサーバーと契約した場合、ページの容量1MBと仮定して100000回ページを開かれると上限に達します。それを越えるような場合は転送量の多いプランへのグレードアップが必要。かなり大規模な事をやらない限り上限に到達する事はありませんので、最安プランで他社と比較するのがいいかと思います。
独自ドメインの取得方法
ドメイン業者から独自ドメインを取得する
【お名前.com】 や【ムームードメイン】等のドメイン販売業者から取得する方法ですが、この場合は『サーバーとドメインが切り離されている状態』なので【ネームサーバー設定】で繋げてあげる必要があります。『設定の反映には最長72時間ほどかかります』と表記される場合が多いですが、そこまでかかる事はほぼありません。とにかく1手間増えるって事です。
サーバーから独自ドメインを取得する
エックスサーバーの様に『サーバーが独自ドメインも発行している』場合は【ネームサーバー設定】が最初から済ませてあるので楽です(そのせいかドメイン料金が多少割高になります)できるだけ面倒を回避したければ『独自ドメインも取得できるサーバー』を選んだ方がいいでしょう。
ドメインの上限

マルチドメイン
独自ドメインを複数登録できるシステムです。将来的にサイトの数を増やそうと考えてる方は重要な要素ですが『自分は1つのサイトしか運営しない』と決めているのであれば考える必要はありません。サーバーによっては『独自ドメイン登録個数の上限』が決まってます。
サブドメイン
独自ドメインから新規ドメインを作成できるシステムです。エックスサーバーで独自ドメイン1つ持っていれば事実上、無限のサイトを運営する事ができます(結局はMySQLの上限によって制限されますけど)サーバーによっては『サブドメイン作成個数の上限』が決まってます。
MySQLの上限

データベース管理システムの事ですが、内容は難しいので今知る必要はありません。『ワードプレスを1つインストールするのに1個必要』と覚えておけば充分です。
無料SSL化
サイトのセキュリティを強化するシステムです。開設したばかりのサイトは『http』の表記で始まりますが、SSL化されたサイトは『https』の表記に変わります。これからの時代はSSL化が常識になりつつありますので、最低でもこの機能が付いているサーバーにした方がいいでしょう。
SSD
ハードディスクのパワーアップバージョン的なストレージデバイスです。最近はかなり浸透してきて『パソコンのOSの立ち上がりの早さ』にビビった人も多いと思います。電気的に読み書きを行うのでハードディスクより早く、音も静かです。時代の進化って凄いですね。
僕は実際にいくつかのサーバーを使ってみましたが『SSDを謳っているから』と言って特に早いとは感じなかったですね。正直今使ってるエックスサーバーがHDD時代から安定して一番早いです(今はもうSSDに切り替わってます)
実際に比較(2020年4月)
エックスサーバー(X10) | ロリポップ(スタンダード) | |
初期費用 | 3000円 | 1500円 |
月額料金 | 900円 | 500円 |
ディスク容量 | 200GB | 120GB |
転送量 | 150G/日 | 150GB/日 |
独自ドメイン | 無制限 | 100個 |
サブドメイン | 無制限 | ドメイン毎に500個 |
SSL化 | 有り | 有り |
MySQL | 50個 | 30個 |
メールアドレス | 無制限 | 無制限 |
こんな感じで『気になったサーバーのスペック』を表にまとめて行くと比べやすくていいんじゃないでしょうか。僕は面倒くさいのでやりませんが、サーバー比較は色々な方がネット上でやってますんで、それを参考に選んでも問題ありません。
ちなみに比較系の記事は『アフェリエイト利益率の高いサーバーを推すブロガー』『企業から雇われてるブロガー』等が、特定のサーバーだけを褒めちぎったりしてるので、僕はあまり信用しません。
まあどの業種の比較系アフェリエイトも同じですが(世の会社の営業もみんなそうだけど)基本的には商品を売るのが仕事なので『嘘をついてでも商品を売る!』ってスタンスです。
もちろん逆に『本当にこの商品が良いと思うから勧めてる』って方もいますよ。そういう人の記事に出会えればいいんですが、本質を見極めるのはなかなか難しいです。
比較は参考程度に見て、ある程度絞れてきたら実際のサーバーのホームページを読み、自分の目で比較して最終決定するのが一番の方法だと思います。