前回はデュアルモニターにする方法を解説しましたが、今回は『デュアルモニターに対し3個以上のモニターを接続する方法』について。タイトルにもありますがあくまで『画面の複製・切り替え』です。作業領域の拡大…つまり『トリプルモニターの作り方』は解説してません。以下の定義で話を進めていきます。
① | メインモニター |
② | サブモニター |
③ | 増設するモニター1 |
④ | 増設するモニター2 |
連結 | 作業領域が増える |
複製 | 画面をコピーする |
切替 | 作業領域を移動する |

①②を連結させた状態で②を③に複製するにはVGAのYスプリッターを使います。VGAで複製する場合は面倒がほとんど起きません。ケーブルを抜き差しする必要が無いので常にぶっ刺しっぱなし。画面も複製しっぱなし。電源不要です。使っても無い機材の待機電力が気になる僕みたいな貧乏性のケチ野郎にとって電源不要っていうのが特に嬉しいです。コンセント穴も1つ浮きますし。

2股に②③を接続し、1股(股?)をPCに接続すれば『②と同じ画面を③に複製』することができます。画面を複製したい一般人ってのもなかなか希少な存在ですが、僕の場合は『電子ピアノ前に置いてる10年前のテレビに楽譜を表示したい』という理由で実際にこの配線を使用しております。


こういう事でございますがあくまで③は複製なので作業領域としては使えません。このままの状態で更に『①の画面を④に切り替える配線』もほどこします。
この配線にはHDMI延長ケーブルを使います。PCと④の位置によって延長ケーブルの長さは変わってきますがAmazonには4.6mまで売ってますのでどうにかなるでしょう。さてHDMIの配線はちょっと気合いれないといけません。VGAと違い『HDMI出力を増やす』ってのは面倒くさいんです。
HDMI出力を増やす機器はアマゾンとかでも出回ってるんですけど、まともな商品に当たった事がないです。基本的にはどっかで何かが映りません(個人の感想)さらに電源の確保が必要になります。毎日その環境が必要なら問題ないんですが『たま~に出力先を増やしたい』って時あるじゃないですか。家族や友達と一緒に大画面のTVでPCゲームやりたいとか、YouTube見たいとか。そういう時用の、いわば苦肉の策です。おすすめはしませんが、一応そういう事も出来ますよっていう話。
HDMIが一番安定するのは本体から直接つなぐことです。時代がもう少し進化すればもっと落ち着くかもしれませんが、現時点で僕はこういうイメージで彼と付き合いを続けてます。心から信用はしてません。何度も裏切られてますのでカインと呼んでます。簡単に切り替える方法として思い浮かぶのは2通り。
『①のディスプレイの裏からHDMIを抜いて、それを④に付け替える』
『PC裏から①HDMIを抜いて④HDMIに付け替える』
考えただけで面倒ですよね。元に戻す時にも同じことしなくちゃならないし、周りは配線だらけだし、PC裏を出すだけでも大変なので出来るだけ避けたい作業。それなら最初から両方のHDMI延長ケーブルをPC付近まで持ってきておいて、PCのHDMI出力を作業のしやすい場所に出しておけばいいんじゃねって事です。

分かりやすく書くために超適当な配線図になってますが極論こういう事です。これなら切り替えたい時に片方ぬいて片方入れるだけなので5秒で終わります。PC裏の狭い所で作業する必要がなくなり作業効率化が可能です。

僕は邪魔にならないように机の下で配線をまとめてます。繋がっているのがPCからの出力と①HDMI、ぶら下がってるのが④HDMIです。差し替えるだけでディスプレイを切り替える事ができます。ニッチな配線ですがお試しあれ。