【姫ちゃんのリボン】変身モノに新しい風を吹きんだ革命的な少女漫画

アフェリエイトは一切おこなっておりません

血圧の病院で雑誌を読んでると久しぶりに目にしたので懐かしくなって購入。姫ちゃんが可愛くて勢い購入してしまいましたが、どうせ中身のないありきたりの変身もの漫画だろうと2ヵ月近く放置。手を付ける気も起きません。

しかしいざ読んでみるとめちゃくちゃ面白かったんですよ。

ストーリーのテンポも良くて、読者を飽きさせない展開を畳みかけるように持ってくるので『作者は話の展開を考えるの大変だっただろうな』ってのが凄い伝わります。しかしそれが仇となってか、時に『この結果に持っていくにはココでこう展開しなくちゃ』という無理やり感が如実に滲み出ております。

『変身物=ただダラダラ続く漫画』のイメージを完全に覆し『続きが気になる漫画』まで昇格させた水沢先生には頭が上がりません。これは本当に想定外でした。昔読んだことあるけどよく覚えてない…って方には是非もういちどあの頃の感動を味わって欲しいですね。

劇中の至る所に古臭い表現が漂っていますが、現代でも通用する内容だと思いますので『そんな漫画、初めて聞いた』という方でも充分楽しめると思います。ただ姫ちゃんが可愛いだけの漫画ではありませんよ。

 

ここから先はネタバレ注意

魔法のリボンで変身する少女を描いた漫画なので、矛盾点の発生はしょうがないにしても『さすがにそりゃねえっすよ先輩』ってツッコミを入れたくなる箇所が無数に存在します。

細部までほぼ完ぺきに仕上げられた漫画の代表としてデスノートが挙げられますが、そこまでの完成度を高めるのは至難の業ですし、言うて少女漫画ですからね。

揚げ足を取る様な事はやめようと思いましたが、そこはそれで姫ちゃんの面白ポイントであり、魅力の1つだと確信してますので、愛をこめて書かせて頂きます。

 

魔法のリボン・使用上の注意

①変身できるのは実在してる人物のみ

②1時間以内に戻らないと一生その姿のまま

③他の人にバレたら記憶を消される

魔法界で代々・掟として重んじられている『変身に関するルールと罰』がいくつか存在してるんですが、ルール破っても謝れば許してもらえるっしょ!という短絡的思考と盗賊の様な身軽さで変身しまくってバレそうになって死にそうになる。それが姫ちゃんです。

実際何度もルールを破り罰を受けざるを得ない状態に陥ります。その全てが『今回だけは特別じゃぞ』的な流れで許してもらえます。結局最後まで1度も致命的な罰を受ける事はありません。姫ちゃんは無敵です。

 

変身1時間縛りについて

なんと一度変身を解けばその直後にすぐ変身できます。

支倉先輩に変身して支倉先輩の家に帰宅し、支倉先輩の部屋に隠れてたらペンダントが鳴りだしたので支倉先輩の変身を解いた瞬間に実際の支倉先輩も帰宅し、支倉ゲシュタルト崩壊を起こしたタイミングで支倉妹に変身します。

インターバルは支倉先輩が帰宅して2階に上るまでのおよそ1分。

上手くやれば何時間でも無料で通話できる10分無料電話みたいなもので、1時間以内に変身を解いて、すぐに変身を繰り返せば実質無料で変身し放題です。ちなみにこの技を大々的に行ってしまうと物語の面白味がかけるので多用してません。

 

12時間変身する方法

4回目の変身にして『リボンが破れた状態で朝6時~夜23時近くまでぶっ続けで大地変身を持続する』という魔法界も仰天の快挙を成し遂げます(この件に関して魔法界はノーコメント)

皮肉にも、姫ちゃんの失敗のおかげで『リボンは破れてた方が性能が上がる』という事が魔法界に証明された形(魔法界はノーコメント)

実際は疲れて眠った状態で変身が解けているので、最大で夜23時(変身から17時間)という曖昧な判定しかできませんが、市立図書館閉館後に薄暗くなるまでウロチョロしてるので18時は回っていると推測できるので、確実に12時間は変身しているという事になります。

そしてコレがキッカケで大地にほぼほぼバレます。この時点でまだ一巻ですよ?この記事がどれだけ長くなるか全く予想できません。

 

変身バレした場合の魔法界の対処

他人に変身バレしたら関わった人間の記憶が全て消される、という優しいのか厳しいのかよく分からない掟があります。姫ちゃん的には絶対に記憶を消されたくない奮闘劇が漫画になった形です。

ここでタイミングよく大地の弟・森太郎が誘拐され5000万円という莫大な身代金を要求されるのですが、姫ちゃんは森太郎を助けるためにやむを得ず大地の前で変身して完全にバレます。あと犯人の目の前でも変身するので下手すりゃ2人にバレてます。記憶どころか存在が消されても文句言えないレベルでバレます。

ポコ太と一緒に部屋で『バレたら私たちはどうなるのか?』を真剣に考えます。

もしかしたらリボンを取り上げられ、ポコ太ともお別れになるかもしれない。

そんなの嫌だ…!

お互いに抱き合って涙を流す姫ちゃんとポコ太。今更ながら自分の軽率さを反省するのですが時すでにお寿司。悲しい事にその予想は的中してしまいました。

ちょうどその頃、魔法界では王様による最終判断によって『掟は掟…記憶は消す』という閣議決定が成されました。が、ここで考えられない奇跡が起きます。

『エリカのフィアンセであるセイアレイが人間界に修行に行くから、その様子をエリカに見届けて欲しい』という理由で記憶消去の罰は許される事になるんですが完全に意味不明です。

『セイアレイの修行』と『姫ちゃん達の記憶消去』は何の関係もありません。

結局セイアレイが人間界をぐちゃぐちゃに引っ掻き回すだけ引っ掻き回して魔法界から追放され人間界で暮らす事になるんですが『なぜ大地と誘拐犯に変身バレした事が許されたのか?』はよく分からないままストーリーは進んでいきます。

 

姫ちゃんの本当の恐ろしさ

あれだけの大惨事を起こしたにも関わらず『演劇部に部員を入れたい』という超個人的な理由で新入生歓迎会のステージにて超有名芸能人に変身します。今でいう広瀬すずとか、あばれる君とか、そういうランクの芸能人です。しかも全6名。完全にやりすぎた形。あの時ポコ太と流した涙は一体なんだったのか?

もちろん姫ちゃんは馬鹿ですから変身解除するタイミングが掴めず、芸能記者に見つかりスクープされ『ある中学校の演劇部の部員勧誘』という小さな出来事が、姫ちゃんというフィルターを通して雪だるま方式でデカくなり、日本のメディア業界まで影響していきます。

コレをキッカケに日比野さんにも目を付けられ始め、普通の人間ならさすがに『これ以上はヤバい。大人しくしとこ』となりますが、さらにニトロを焚いてギリギリインコーナーをノンブレーキで攻める女。

それが姫ちゃんです。

 

遠足にポコ太を連れて行き死にかける

僕と同じ記憶障害なんじゃないか?ってぐらい、過去の過ちを忘れがちのおてんば姫ちゃん。リボンを家に置いて遠足に行けばいい物を、逆にポコ太をリュックに入れて持参します。むやみやたらとリスクを増やす天才。僕が大地なら真剣に催眠術を学び始めてもおかしくない。

お察しの通りポコ太の存在が日比野さんにバレ、色々話が膨らんでポコ太は激流に飲まれ死にかけます。それを救助しようとした姫ちゃんも死にかけます。巻き起こる事件は全て姫ちゃんの軽率な行動のせいですが、大地の活躍のおかげで一命をとりとめ、この事件をきっかけに2人の距離は接近。

リスクをチャンスに変える天才。

それが姫ちゃんです。

 

リボンのルール崩壊

先日の遠足の件がキッカケとなり日比野さんに変身バレし、週刊誌の記者のトラップにまんまとひっかかる姫ちゃん。今まで散々失敗してきた付け焼刃の危機回避を実行する為、先日死にかけたにも関わらずさっそく変身。その様子を魔法界から見てたエリカも苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべます。

このままじゃ『姫ちゃんが変身できるという事実』が完全にバレてしまう!

存在意義がよく分からない『魔法界の掟』を破りエリカも人間界へ!

日比野さんが待ち伏せする場所に『日比野さんに変身した姫ちゃん』が到着!

この時点で『日比野さんにバレた事になる』がその瞬間にエリカが時間をストップ!

時間は止まってるはずなのにピコピコなりだすハートのペンダント!

もう何が何やら分からないがとにかくヤバいって事だけは分かる!

努力の甲斐むなしく姫ちゃんは日比野さんになったまま1時間が経過。

ついに姫ちゃんは元の姿に戻れなくなってしまいました。

 

エリカ…!

 

エリカの脳みそに直接話しかけてきたのは魔法界の国王(エリカの父)でした。

日比野さんに完全に変身バレした直後なので『人間の記憶を消す話』だと思いきや『勝手に人間界に行った罰として1ヵ月人間界で暮らせ』という見当はずれの発言。ヒット打っていきなり3塁に走るレベルの愚行。

冷静に考えればエリカは魔法界に引きこもって勉強しなくていいし、姫ちゃんと遊べるワケだから罰でも何でもない。むしろご褒美。ちょっとした修学旅行。ラッキー池田の人生よりラッキーなのは間違いない。

結局姫ちゃんは『元の姿に戻れなくなったまま』過ごす事になるのですが、それならもういっそのこと記憶を消してもらったほうがいいじゃないかという展開。

さあどうなる姫ちゃん!?

 

死ぬ

大地の提案で気分転換にみんなで旅行に行く事になりルンルン気分の姫ちゃん(姿は日比野さん)しかし雨の山道を歩いていると目測10トンほどの岩が金網を薙ぎ倒しながらエリカめがけて落ちてきます。

『危ないッ!!』

エリカをかばって岩の直撃を喰らう姫ちゃん。

木端微塵に砕け散る10トンの岩。

「あわわわわわ」しか言わないセイアレイ。

本来なら人間ミンチになるレベルの衝撃だったにも関わらず、自転車で転んだ程度の外傷で済むという奇跡が起こりました。よほど当たり所が悪かったのでしょう。

 

姫ちゃん死去。

 

物語もここで終了と思われたその時。

 

パアアアァァァァァァ…

なんと姫ちゃんが七人に分裂したのです!!

いや!元の姿に戻りつつ生き返ったのです!!

この上ない極上のラッキー!!まさかリボンに1UP効果が有るとは!!これにはガチで魔法界の国王も度肝を抜かれる新事実発見というノリで、エリカもセイアレイも許しちゃう!

もう、みーんな許しちゃう!!

大地の鋭い推測によると『エリカを救った事でリボンに特殊な力が働き生き返る事ができた』という事ですが、そんな根拠のない仮説なんてどうでもいい!とにかく姫ちゃんが予想通り生き返った事を喜びましょう!

 

書いてたらキリが無いので

とまあハチャメチャな漫画なんですが、それがまた面白いですよ。登場人物全員が真剣なギャグマンガとして読んでも楽しめます。とことんリアリティを追求する作品ならとっくに見切ってますが『漫画のテーマが魔法・姫ちゃんが可愛い』この2つの理由で大体の事は許せます。

エンディング付近で色々あって、結局は全員の記憶が消される事態に発展します。ポコ太の記憶も、存在すらも消えます。大地と過ごした日々の記憶も消えます。この部分が『君の名は』のエンディングみたいな感じで結構切ないんですよ。

魔法もいらない。記憶もいらない。そんなもの無くても、姫ちゃんと大地は結ばれる運命なのだから…

というストーリーに流れると思いきや、いきなり『記憶全部戻し』という出血大サービスを受けます。時々だけどポコ太とも会えるようになります。魔法のリボン無しでもポコ太と喋れるようになります。まさに絵に書いたような大団円のハッピーエンド。どうやらエリカが魔法会議で一生懸命お願いしてくれた模様。

馬の耳に念仏。

ブタに真珠。

エリカに掟。

おそらく近い将来、魔法界を潰すのはエリカです。

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